21. 粉瘤について

2005年2月16日掲載 

 粉瘤(ふんりゅう)というデキモノ(皮膚腫瘍)があります。これは良性の腫瘍で伝染性はありません。生まれつきあるものではなく、ある時突然出来たのに気付く事が多いです。通常は痛みやかゆみなど自覚症状はありません。ただ、炎症をおこすと赤くなったり腫れたり痛くなったりします。

 粉瘤は皮膚の中(皮下)に袋が出来てしまう腫瘍です。この袋は皮膚と同じような成分で出来ているため、割としっかりした袋です。ですから外用剤や内服では袋は消えません。根本的に治すには手術的に袋を取り除く方法しかありません。しかし、そのまま放置したからといって伝染する事もありませんし、悪性化する事もまずありません。ただし、長年あった大きさから急速に増大する時は切除して悪性化を確認した方が良いです。

 炎症をおこしている時は炎症を抑える為に抗生剤の内服や外用をおこないますが、それによって袋が無くなる事はありません。炎症が強すぎで内部から膿などの内容物が出そうな場合は一部を切開して内容物を出すと楽になる事がありますが、内容物の排出を促進させるためにガーゼを詰めるので連日の処置が必要になります。内容物が排出されると一時的に大きさはしぼんで小さくなりますが、袋が無くなっているわけではないので、再び大きくふくれてくる事はあります。

 自覚症状が無ければそのまま放置してもかまいませんが、炎症を繰り返す場合は切除した方が楽かもしれません。ただし、切除した場合は傷跡が残りますので、その事も考慮して放置するか切除するか決めた方が良いです。