26.まき爪(陥入爪(かんにゅうそう))について【改訂版】

2009年8月28日掲載 

 皆さんが良く聞くまき爪は、ほとんどの場合皮膚科的には陥入爪というものを指しています。本来の巻爪とは爪が筒状に丸まってしまう状態です。陥入爪とは爪の先端のカドが皮膚に食い込んでしまって、腫れたり痛くなったりする状態です。

 陥入爪の原因はサイズの合わない靴やハイヒールを履いたり、スポーツで指先に力が加わったりという機械的な刺激の場合もあるのですが、最も多い原因は深爪です。深爪をする人は最初は爪のカドがあたって痛いので、その部分の爪を斜めに切ってしまうことが多いようです。その時は一時的にあたる物が無くなるので痛みが取れるのですが、実はこの深爪が長い目で見ると陥入爪をもたらす事になります。つまり深爪をすることによって切りきれずに残った爪が刺のようになりさらに外側の皮膚に食い込んでいく事により、痛みのためさらに深爪をしてしまうという悪循環が起こります。

 では、どのような爪の切り方が良いのでしょうか?それは爪を切るときに、真っ直ぐに切ることです。このことをスクエアカットといいます。こうすることによって爪のカドの部分が食い込むのが防げます。

 軽症の方はこの様に爪の切り方を工夫することで、陥入爪の進行を止めることが出来ます。また、テーピングを利用して食い込む力を逃がす事で痛みを和らげ爪を伸ばしやすくする事も出来ます。しかし、もうすでにかなり爪が食い込んでしまってカドを伸ばしたくても痛くて伸ばせない人は、人工爪をつくって食い込みをなくす方法もあります。 それでも駄目な場合には手術が必要になります。現在は術後もあまり痛くなく歩け入浴も可能で、入院する必要のない方法があります。部分フェノール法というやり方で、この方法なら手術時間も局所麻酔がかかってしまえば、数分から十数分で終わります。当院では日帰りでこの手術法をおこなっています。この方法の欠点は爪の幅がせまくなり元の爪の幅に戻す事は出来ない点です。

 また、本当のまき爪(爪が筒状に丸まってしまった状態)に対してはワイヤー法という爪を矯正するやり方で治す事が可能です。

 陥入爪なのか?まき爪なのか?また、どの治療法が適しているのか?を判断しますので気になる方は一度受診して下さい。