27.湿潤療法について

2015年4月07日掲載 

今までは、すりキズややけどをした場合は消毒をして乾いたガーゼでおおう、というやり方が一般的でした。
最近はキズに対しては、消毒液は使用しないで乾かさないようにする方が、痛みも軽く早く治るとわかってきました。これを湿潤療法と言います。

湿潤療法の特長
●痛みが少ない●
キズ口を常に湿らせた状態におくことで、
乾燥による神経への刺激が少なくなり、痛みが和らぎます。
●早くきれいに治る●
うるおいを保つことで、細胞の働きがスムーズになり、皮膚の再生が
早くなります。また、かさぶたを作らずに、
なめらかな皮膚が再生されるので、傷あとがきれいに治ります。
●消毒液を使用しない●
消毒液を使うとキズを直す細胞のはたらきを
弱めてしまうため使用しません。

実際のやり方
@砂や汚れがついているキズは水道水で洗い流してください。
A水気を清潔なタオル等でおさえるようにふきとってください。
Bはり薬(ハイドロ被覆材)でキズを密封するか、
 軟膏をぬってラップでキズをおおいます。
C1日1回薬を取りかえます。入浴から出る直前に薬をとり、
 シャワーで洗い流して下さい。
DAに戻ります。
 キズ口の痛みが強くなる、熱を持つ、赤くなってくる、腫れてくる、
 などの時は早めに受診してください。

浸出液には、病原菌を退治する成分や白血球、キズを治す細胞などが含まれています。消毒液は、病原菌だけでなくこれらの細胞も殺してしまいます。 ガーゼを当てるとキズが乾いて、これらの細胞が死滅します。